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台北MRT列車内の騒音、中山国小〜行天宮が最大


ニュース 社会 作成日:2014年11月20日_記事番号:T00053927

台北MRT列車内の騒音、中山国小〜行天宮が最大

 15日に開通した台北都市交通システム(MRT)松山線について、乗車した市民から「走行中の列車内の騒音がひどい」との苦情が多く上がっていることを受け、台北市議が調査を行ったところ、「中山国小〜行天宮」(中和・新荘蘆洲線)区間走行中の騒音が最大となることが明らかとなった。

 何志偉・台北市議(民進党)は、多くの市民から騒音の大きさで「電話中には相手の声が聞こえにくくなる」「車内での会話の声も大きくなって他の乗客に迷惑となり、乗車品質を下げている」「音楽を聞く場合、ヘッドホンの音量を大きくする必要があり、聴力への影響が心配」といった指摘を多く受けており、実際の状況を調査したと説明した。

 何市議が同市環境保護局(環保局)およびMRT職員とともに中和・新蘆線、松山・新店線に搭乗して実際に騒音の大きさを計測したところ、「中山国小〜行天宮」間走行時の騒音が98.1デシベル(dB)で最大。これに「東門〜忠孝新生」(中和・新蘆線)間の97.3dB、「中正紀念堂〜古亭」(松山・新店線)の92dBが続いた。その他の大部分では80dB前後だった。

 なお、90dBというのは耳元でドライヤーを作動させる音の大きさに等しく、長期間同程度の騒音にさらされた場合、聴力に影響が出る可能性もあるそうで、何市議は監督機関に対し速やかに対策を講じるよう要求した。

 これに対し台北大衆捷運(TRTC)・工安処の黄建成課長は、騒音の原因として走行中に列車の車輪と線路が接触することが考えられると説明。その上で、既に減速運行や車輪、線路の研磨、潤滑油を差すポイントを増やすなどで騒音を80dB程度に抑えられるよう努めていると語った。