ニュース 政治 作成日:2014年11月20日_記事番号:T00053930
中台関係の専門家として知られる蘇起・元国家安全会議秘書長が、先月出版した新書『両岸波濤二十年紀実』の一部で、連戦・国民党名誉主席が中国に台湾の対中政策情報を提供していた可能性を示唆し、波紋を広げている。20日付自由時報が報じた。
蘇起氏によると2008年5月、馬英九総統は就任演説文が完成した際、蘇氏に対し、中台関係に関する部分を連戦氏や王金平立法院長ら国民党の重鎮に読み聞かせて意見を求めるよう指示した。蘇起氏は連戦氏に読み聞かせた後、もう一度読むように求められ、連戦氏は長い時間をかけて全文をメモした。蘇起氏は当時「2日後に公表されるものをなぜこんなに時間をかけてメモするのか」と疑問に思い、「ある考えが頭をよぎったが、あえてそれ以上は考えなかった」と新書に記した。連戦氏が発表前に中国に伝える意図があったのではないかという疑惑であることは明らかだ。
これについて連戦氏の事務所の丁遠超主任は「連戦氏は馬総統から重視されていると考え、いい加減に聞いてはならないと思って内容をメモした」と説明し、同時に「なぜ悪いイメージを抱かせることをしたのか。道徳心がない」と蘇起氏を批判した。
連戦氏による中国への情報提供はいかにもありそうなことだが、台北市長選に出馬している長男の連勝文候補のイメージ悪化につながる可能性もある。
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