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過去10年で最悪の干ばつ懸念、水不足対策に着手


ニュース 公益 作成日:2014年11月20日_記事番号:T00053931

過去10年で最悪の干ばつ懸念、水不足対策に着手

 杜紫軍経済部長は19日、台湾は今後1年間、過去10年で最悪の干ばつにより深刻な水不足が懸念されると述べた。経済部は民生用の給水制限を避けるため、既に石門ダム(桃園県)で農業用水の25%給水制限を実施するなど対策に乗り出している。20日付工商時報が報じた。

 水利署によると、ダム水源地域における8〜10月の降水量は過去平均の3〜5割にとどまり、主要ダムの曽文ダム(嘉義県・台南市)、石門ダムの貯水量は過去5年間の平均値を下回っている。

 現在、全土の給水エリアのうち▽新北市板新地区▽桃園県・新北市林口区▽新竹県・市▽苗栗県▽台中市・彰化北部▽台南市▽高雄市▽澎湖県──で給水状況を示す信号が「緑」(不足気味)となっている。2011年に同指標の公表を開始して以来、8カ所が同時に緑となるのは初めてだ。

 気象局は、ダムの貯水量が本格的に回復するのは来年の梅雨入りを待たなければならないと指摘。北部は冬季に多少の降雨が期待できるが、人口が多いため特に給水状況が逼迫(ひっぱく)する見通しだ。