緯創資通（ウィストロン）傘下で無線通信用アンテナなどを製造する啓碁科技（ＷＮＣ）の謝宏波執行長はこのほど、来年は台湾の新竹工場および中国の昆山工場（江蘇省）で生産能力拡充を進めるとの方針を示した。その上で、例年８億台湾元程度の同社設備投資は今年12億元（約46億円）に達し、さらに来年は15億〜18億元まで拡大するとの見通しを示した。20日付経済日報が報じた。
長期的な需要を好感するＷＮＣは段階的な生産能力拡充を進めており、第１段階として昨年第４四半期より主に工場のオートメーション化を推進。今年から中台で工場棟の新設に着手し、来年も工場拡張を進める。中国工場については第２期拡張が来年第２四半期に完成し、第３四半期に稼働する予定だ。
なお同社の第３四半期売上高は前期比8.3%増、前年同期比1.3%増の108億4,000万元、純利益は前期比2.5%減、前年同期比34.8%減の３億6,000万元だった。
