ニュース 政治 作成日:2014年11月21日_記事番号:T00053957
選挙戦が終盤を迎えた台北市長選で、与党国民党所属の複数の立法委員は20日、無所属で出馬した柯文哲候補らが過去に発表した移植臓器摘出に関する学術論文を根拠に、台湾大学医学院附設医院(台大医院)の医師が過去に脳死判定前の患者から「強引に臓器を摘出していた疑いがある」などと批判を行い、論議を呼んでいる。21日付自由時報が伝えた。
柯陣営は20日、柯氏が臓器を不当摘出したとの文章をインターネット上で広めれば、選挙妨害で罪に問われると指摘した(20日=中央社)
問題となったのは、脳死判定が不可能だったケースで、医師が患者家族から臓器移植の同意書を取得後、降圧剤などで心拍停止を早め、体外式膜型人工肺(ECMO)で摘出前の臓器の保存を図った行為で、移植臓器の状態を保つために取られた措置。
柯候補は20日夜の街頭遊説で、指摘されたようなケースが1998年から05年に26件あったとした上で、「移植臓器の状態を保つための措置が殺人扱いされるならば、国立病院の複数の医師は殺人で共謀したことになる」と述べ、不満をあらわにした。
論文を共著した李伯皇元教授も「選挙のせいで皆がおかしくなっている。臓器移植では脳死判定や死亡宣告は非常に厳格、慎重に行っている」と指摘した。
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