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投資収支の赤字、過去最長17四半期連続に【図】


ニュース 金融 作成日:2014年11月21日_記事番号:T00053963

投資収支の赤字、過去最長17四半期連続に【図】

 中央銀行が20日発表した第3四半期の国際収支統計で、経常収支は158億米ドルの黒字、投資収支が114億8,000万米ドルの赤字で、国際収支全体では41億8,000万米ドルの黒字だった。うち投資収支の赤字は17四半期連続と過去最長で、2010年第3四半期から総額1,515億2,000万米ドルに上り、台湾高速鉄路(高鉄)10本分、台北101ビル80棟分に相当する。21日付工商時報が報じた。

 統計によると、投資収支のうち証券投資は235億2,000万米ドルの純流出で、過去最大だった。中でも保険会社が中心となる居住者の対外証券投資が203億4,000万米ドルの純流出で過去最大だった。非居住者の対外証券投資は31億8,000万米ドルの純流出で、4四半期連続の純流入が終わった。外資が台湾株の持ち株を減らしていることが主因だ。

 経常収支のうちサービス収入は145億3,000万米ドル、サービス支出は121億3,000万米ドルで、ともに過去最大だった。中央銀行関係者は、第3四半期は旅行のハイシーズンで、台湾人の海外出境が3.3%増、訪台旅行者が21.8%増えたと指摘。中でも中国人は31.3%増、日本人は15.9%増、韓国人は42.9%増だった。