ニュース 社会 作成日:2014年11月24日_記事番号:T00053978
「台湾のアカデミー賞」と称される第51回金馬賞授賞式が22日、国父紀念館(台北市)で行われ、中国映画『推拿(ブラインド・マッサージ)』が最優秀作品賞、最優秀新人賞など6部門で最優秀賞を獲得した。23日付蘋果日報などが報じた。
『推拿』は、同名小説を映画化した作品で、盲目のマッサージ師の日常や恋愛、夢などを描いており、台湾では来年1月公開予定だ。最優秀新人賞に選ばれた張磊は視力障害者で、普段は蘇州で子どもへマッサージを施す一般女性だ。
金馬賞は、作品中のセリフの2分の1以上が中華圏の言語、または華人の監督で、その他の主要キャスト、製作スタッフの5人以上も華人で構成された映画が対象で、今年は21部門中、中国映画が14部門で最優秀賞を獲得。台湾映画は昨年の6部門から今年は4部門にとどまった。
『KANO』は無冠
一方、日本統治時代の1931年に嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)野球部が甲子園で準優勝を果たすまでのストーリーを描き大ブームを巻き起こした台湾映画『KANO』は6部門にノミネートされていたが、無冠に終わった。中国側は例年行っている中継を禁止する通達を出すなど、日本統治時代の描き方が中国共産党の史観と異なる同作品を問題視しているとされ、中国に配慮した結果、各種最優秀賞を逃したとの観測が浮上している。
これについて審査団の陳冲主席は、審査委員17人が決めたことと強調。『KANO』は素晴らしい映画だったが、審査委員の評価としては2番手だったと思うと述べた。
『KANO』で野球部の監督役を務めた永瀬正敏(中)も主演男優賞にノミネートされており会場に駆け付けたが、受賞はならなかった(22日=中央社)
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