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「台湾の選挙を肌で感じよう」、中国サイトが見物ツアー指南


ニュース 社会 作成日:2014年11月24日_記事番号:T00053999

「台湾の選挙を肌で感じよう」、中国サイトが見物ツアー指南

 統一地方選挙の投開票日が今週末の29日に迫る中、中国の大手ポータルサイト「新浪網(シナ・ドットコム)」が先ごろ、この機会に自由旅行を利用して台湾独自の選挙文化を肌で感じようと呼び掛ける記事を掲載した。


新浪網サイトは、馬英九総統が見たければ、台北市長選の国民党候補、連勝文氏(左)の会場に行くよう案内。「青色」と「緑色」の服装の着用にはよく注意するよう呼び掛けている(中央社) 

 「台湾九合一選挙見物指南」と題するこの記事は、「今回の選挙は2016年の『台湾地区指導者』(中国での台湾総統に対する呼称)選挙の前哨戦」と解説。台湾の選挙ではお馴染みの決起集会が開催される台北市、新北市、桃園県(12月25日に直轄市に昇格)、台中市、台南市、高雄市の「6大都市」を旅行先として推薦している。

 各地の決起集会については、台北市が最も盛り上がるが、南部はより郷土色が強いと指摘している。

 実際、この時期に台湾を訪れる中国人観光客は少なくないようで、25日からの予定で自由旅行を計画しているという北京市の女性(28)は「今回は日月潭や阿里山の他、投票日前日の決起集会見物もスケジュールに組み込んでいる」と話す。

 彼女は勤め先の百貨店で台湾人の同僚から、その独特で刺激的な選挙文化について聞かされており、「本物の選挙」が見られると期待に胸をふくらませている。

 台湾で学ぶ中国人留学生も今回の選挙に大きな関心を寄せているようで、淡江大学でメディア学を専攻する蔡博芸さん(4年)は、政界進出を目指す台湾の若者の考え方やその選挙過程を記録しようと、30歳以下の市議と里長の候補3人を取材している。

 この他、一部では中国人学生に選挙を観察させようと非政府組織(NGO)が企画した活動を通じ、選挙運動に参加したり、選挙対策本部を見学する者もいるようだ。

 ただ、特定の候補を支援する選挙運動に参加することは立場上トラブルのもとになったり、よからぬ憶測を生む可能性もあり、大部分の学生は、選挙には極力関わらないよう心掛けているという。