ニュース 電子 作成日:2014年11月24日_記事番号:T00054001
24日付経済日報によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)はアップルの次世代プロセッサー「A9」の大口受注が確定した。来年1月に南部科学工業園区(南科)12インチウエハー工場「Fab14 P7」に設備を搬入し、7月に量産する予定だ。技術力でサムスン電子に圧勝したと市場は評価。続いて、10ナノメートル製造プロセスの研究開発(R&D)、量産を急ぎ、今後2年で半導体業界の巨人、インテルを追い抜く構えだ。
TSMCのサプライチェーンによると、TSMCはこのほど16ナノ立体構造トランジスタ(FinFET)プロセスのアップグレード版「FinFETプラス」の試験生産に成功した一方、サムスンは14ナノプロセスがなかなか改善しないため、アップルはTSMCに8割近くを発注することを決めた。TSMCは来年6月末までに16ナノFinFETプラスの月産能力を5万枚に引き上げ、うち1万7,000枚は現有設備を利用し、残りの3万3,000枚は設備を新規購入する計画だ。董事会で設備投資予算1,672億台湾元(約6,400億円)を承認後、設備の調達作業を急ぐ。
半導体設備メーカーによると、A9の大口受注を逃したサムスンは、余った生産能力をDRAMやフラッシュメモリー生産に振り分けるしかない。このため来年下半期にメモリー市場の脅威となる恐れがある。
次は打倒インテル
TSMCは来年の設備投資額として過去最高115億米ドルを準備しており、初めてサムスン(113億米ドル)、インテル(110億米ドル)を追い抜く見通しだ。TSMCは12月4日のサプライチェーン大会で打倒インテルを宣言し、各社に協力を求めるようだ。
劉徳音TSMC共同執行長は以前、10ナノプロセスで携帯電話用ベースバンドチップなど10社以上の製品設計を行っており、来年末に試験生産、16年末に量産すると見通しを示していた。
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