ニュース 社会 作成日:2014年11月25日_記事番号:T00054003
米CNNは24日、同社サイトで台湾の書店チェーン、誠品書店(エスライト・ブックストア)を取り上げ、台北市の敦南店が24時間営業で多くの「夜更かし族」に人気のたまり場となっている他、文学とデザイン、ファッション、インテリア、レストラン、カフェなどを結び付け、オンライン書店が隆盛を極める中で好調な業績を上げていると紹介した。
CNNの記事によると、台北市には夜市(ナイトマーケット)、ナイトクラブなどナイトライフを楽しむ場所が数多く存在するが、誠品書店・敦南店もこうした場所と並ぶ選択肢の一つとなっている。
同店のカフェで夜間に友人とおしゃべりに興じていた台北市民は、「ここはとても素晴らしい。ニューヨークのソーホー地区にいるみたいで、クールな人間がたくさん集まる。本を読みに来る者もいれば、ただ時間をつぶしたり、新しい友だちを見つけに来る者もいて、新しい文化が集まる場所になっている」と語る。
なおCNNによると、英国ではアマゾン・ドット・コムなどオンライン書店に押され、過去10年で実体書店の3分の1が閉店。米国でも同国最大の書店チェーン、バーンズ・アンド・ノーブルが次々に店舗を閉鎖している。
一方、1989年に1号店を出店した誠品書店は現在、台湾に42店舗、香港にも1店舗を構える他、中国進出も計画しており、昨年の売上高は130億台湾元を突破。さらに今年も8%近い成長が見込まれている。
誠品書店の広報担当は「われわれは社会がデジタル化すればするほど、人はコミュニケーションの温もりが恋しくなると信じており、この理念が業界の変動に影響を受けない要因となっている」と強調。その上で「顧客に優しい店舗環境の構築」および「書籍と顧客に対する心のこもった対応」が業績好調の理由だと語った。
なお、誠品書店は台湾の市民のほか、外国人旅行者が数多く訪れる観光スポットの一つになっている。特に中国人観光客に人気が高く、同国で発禁処分になった本が買えるというのが理由の一つのようだ。
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