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低賃金で教授不足、台湾大学が悲鳴【表】


ニュース 社会 作成日:2014年11月26日_記事番号:T00054030

低賃金で教授不足、台湾大学が悲鳴【表】

 台湾最難関の大学、台湾大学(台大)の張森林・財務金融学系(学部)主任は25日、台湾の大学教員は給与水準が低過ぎるため、近年、海外で博士課程を終了した人材が中国や香港に流出していると指摘した。26日付経済日報が報じた。

 

 台湾の大学の金融関係の助教(アシスタントプロフェッサー)の年収は平均96万台湾元(約370万円)で月7万元余りだが、中国は425万元、香港は630万元、米国は850万元に上る。

 張主任は、この3年間、教員を招聘(しょうへい)できておらず、台大でさえこんな状況であれば、他の大学の状況も想像に難くなく、台湾の産業界にも影響を与えると指摘した。

 台大財務金融系の卒業生は台湾の企業に人気がある。生命保険最大手、国泰人寿保険(キャセイライフ)に至っては、投資精算部門400人近くの約100人を占める。


台大財務金融系では来学期、国泰金融控股や子会社の幹部が金融関連の授業を開講する予定だ(25日=中央社)

 国泰人寿は同日、台大に対し1,720万元の寄付を発表した。これに対し張主任は、優秀な教員を奨励、招聘、留任するための基金を設立し、3,000万元を募集したいと述べた。