ニュース 政治 作成日:2014年11月26日_記事番号:T00054032
中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の張志軍主任は25日、台北市長選で柯文哲候補(無所属)が当選した場合に「1992年の共通認識(92共識)」を認めることを希望するかとのメディアの質問に対し、直接の回答は避けつつも「あらゆる人に92共識に賛同してほしい」と答えた。これについて柯候補は「私の最大の疑問は92共識の内容は何なのかということだ」と発言した。26日付自由時報などが報じた。
市場を回った柯候補は、当選を願う市民からニンニクや大根を贈られた(25日=中央社)
柯候補の発言は、中国側へのうまい切り返しだと受け止められている。92共識はもともと2000年に当時の蘇起・行政院大陸委員会(陸委会)主任委員が、中台対話促進のために「92年の中台対話で合意された」と打ち出したもので、台湾側は「1つの中国、それぞれの解釈」としているが、中国は「92共識の核心は中台双方が『1つの中国の原則』を守ること」との立場を崩していない。仮に中国が「1つの中国の原則」が内容だと説明した場合、92共識を支持する国民党の選挙情勢に悪影響を及ぼすことは必至だ。
柯候補は、自身が当選しても台北市と中国との交流は変わらず、上海市と行っている都市フォーラムも継続するとの考えも示した。その上で、中国とは必ず交流しなければならないが、その中で台湾の主体性をいかに維持するかが問題だと指摘した。
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