ニュース 社会 作成日:2014年11月26日_記事番号:T00054033
かつて約50年の間、日本の植民地だった台湾には今も日本風の地名が数多く残っており、その一部は鉄道の駅名にも採用されている。このため台湾と日本の鉄道駅には同名の駅が32駅存在する。これを観光客の誘致につなげようと交通部観光局などが主体となり、駅名と同名の日本人を台湾に招き1日駅長に任命するというイベントが25日開催され、抽選で選ばれた32人が来台し、それぞれ自分と同じ名前の駅で駅長を務めた。
池上駅(台東県)を担当した池上真理子さんは4度目の訪台だが、池上駅に来るのは初めてと語った(25日=中央社)
今回のイベントは、葉匡時交通部長が昨年9月に日本を訪れ、太田昭宏国土交通大臣と会談した際、日台同名駅の話題で話が弾んだことがきっかけで日台共同で企画される運びとなった。
その後、今年3月に日本でイベント開催の記者会見を行うと同時に日台同名32駅と名字または名前の漢字表記が同じ日本人、各1人ずつに駅長体験付き台湾旅行(3泊4日)に招待するとの募集を行った。
そして9月に行われた抽選で選ばれた32人が24日、台湾観光親善大使を務める歌手の小林幸子さんに引率されて台湾に到着。25日に台北駅から各自が駅長を務める駅へと旅立った。
台湾鉄路(台鉄)と都市交通システム(MRT)の駅を兼ねる松山駅(台北市)で1日駅長として列車の発車業務などを行った松山正明さん(41)は「台湾の松山駅が日本の松山駅よりも大きいとは思わなかった。設備も充実している」と感想を述べた。
また台東県の台鉄・関山駅の駅長を務め、現地を観光した関山日出男さん(78)は「とても住みやすそうな町だ。日本に帰ったら家族や友達に強く旅行を推薦する」と自分の「勤務地」を気に入った様子だった。
なお日台間では昨年より、日台松山駅の姉妹提携など双方の「共通性」を生かした観光協力を推進しており、こうした努力が成果を挙げ、今年1〜10月の訪台日本人旅行者は延べ133万1,500人と前年比16.78%増加している。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722