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SNWとメタルメッシュ、普及は時期尚早


ニュース 電子 作成日:2014年11月26日_記事番号:T00054048

SNWとメタルメッシュ、普及は時期尚早

 市場調査会社のディスプレイサーチは25日、タッチパネル向けに開発された銀ナノワイヤ(SNW)とメタルメッシュという2件の新技術がITO(酸化インジウムスズ)フィルムに取って代わる存在となるのはまだ時期尚早だとする分析結果を明らかにした。26日付経済日報が報じた。

 SNWとメタルメッシュの両技術は、既に宸鴻集団(TPKホールディング)と中国の深圳欧菲光科技(深圳Oフィルムテック)が量産体制に入っている。

 しかし、▽現時点でITOフィルムの供給が不足していない上、インジウムの採掘も制限されていない▽ITOフィルムを採用した携帯電話、タブレット端末、ノートパソコンのタッチパネルは市場が飽和に向かっている──などの点で、SNWとメタルメッシュには価格下落圧力がかかっているのが現状だ。

 ディスプレイサーチは「SNWとメタルメッシュを採用するには、新たな製造プロセスを導入する必要があり、最適化に時間を要する。タッチパネルメーカーが積極的な価格提示を行っても、普及戦略にすぎず、十分にコストを反映できるとは限らない」とし、TPKなどが新技術を普及させる上で障害になり得るとの認識を示した。