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選挙戦大詰め、与野党が最後の訴え


ニュース 政治 作成日:2014年11月27日_記事番号:T00054061

選挙戦大詰め、与野党が最後の訴え

 地方の首長や議員などを選ぶ統一地方選の投票日が2日後の29日に迫った。今回の選挙は2016年の総統選挙への前哨戦としても注目されるだけに、与野党は最後の訴えに全力を挙げている。


民進党の蔡主席(前右)は27日、嘉義市の涂醒哲候補(前右2)の応援に駆け付け、支持者の声援を受けた(27日=中央社)

 27日付蘋果日報などによると、与党国民党の馬英九主席(総統)は選挙戦最終日となる28日、南部の屏東県から台北市まで台湾を縦断し、各地の選挙集会で遊説を行う予定で、最後には形勢不利が伝えられる台北市長選で連勝文候補の応援に立つ。

 一方、台北市長選で独自候補を擁立しなかった野党民進党の蔡英文主席は、台中市をはじめ、中部各県を精力的に回る。地方政界における民進党の地盤を濁水渓を越え、中部全体に広げることが狙いだ。

 与野党はそれぞれ「8県市でリード」(国民党)、「8県市は固いが、9つ取れるかもしれない」(民進党)など表面的には実際の選挙情勢とかけ離れた予想で気勢を上げている。

 しかし、焦点は馬政権に対する風当たりが強い中、国民党がどれだけ支持離れを食い止められるかだ。特に注目される台北市長選では、野党民進党とも一線を画した無所属の柯文哲候補が世論調査で国民党の連勝文候補を引き離している。しかし、台北市では国民党が絶対的な強さを誇ってきただけに予断は許さない。

 国民党関係者は「与野党決戦の中心舞台は台北市、台中市、彰化県で、非常に伯仲している。台北市は厳しいが、勝負はコアの支持層が投票するかどうかにかかっている」と話した。

 民進党関係者は「台北市では候補を擁立していないが、柯文哲氏が野党支持者の票で当選すれば、今後の在野連合の協力モデルに良い刺激になる」と期待を込めた。