ニュース 石油・化学 作成日:2014年11月28日_記事番号:T00054096
帝人は27日、難燃剤「ファイヤガード FCX-210」の量産に向けて、OEM(相手先ブランドによる生産)委託契約を交わした台湾の化学メーカー、奇鈦科技(チーテック・テクノロジー)が彰化浜海工業区(彰浜工業区、彰化県)に設置した工場がこのほど稼働したと発表した。年産能力は1,000トン。投資額は4億台湾元(約15億円)。
チーテック彰化工場の落成式典。工場敷地面積は6,000坪余り(同社リリースより)
「ファイヤガード FCX-210」は、帝人独自の分子設計技術で昨年開発した新規リン系難燃剤で、一般的なリン系難燃剤では難燃効果の付与が難しかったアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリスチレン、ナイロンなど、さまざまな樹脂に高い難燃効果を付与することができる。また、少量の添加で難燃性を向上させることができるため、ベースとなる樹脂本来の特性を失うことなく使用することが可能。さらに、顧客ニーズが高いハロゲンフリーにも対応している。
「ファイヤガード FCX-210」は彰化工場稼働を機に、自動車やエレクトロニクス製品の高性能化に伴う安全性や環境適合性ニーズへの高まりに応えるソリューションとして用途展開を進め、難燃剤事業として2018年度に40億円の売上を目指す。
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