ニュース 政治 作成日:2014年11月30日_記事番号:T00054109
高雄市長選挙は民進党現職の陳菊候補(64)が99万3,300票(得票率68.09%)と2010年の前回(82万1,089票、52.8%)から17万票以上伸ばし、国民党の楊秋興候補(45万647票、30.89%)に2倍以上の差を付けて圧勝した。得票数、対立候補との票差ともに今回の統一地方選で最大となり、民進党の地盤の高雄で難なく勝利を収めた。

投票率は約66.44%で、前回から6ポイント下落した。陳候補は高雄全38区のうち、那瑪夏区、桃源区、茂林区を除く35区で楊氏を上回った。高雄爆発事故が起きた苓雅区、前鎮区での得票数も楊候補のほぼ2倍で、被災地の迅速な再建に取り組んだことが評価され、声望を落とすことはなかった。デング熱が流行した三民区、鳳山区、小港区でも楊候補を圧倒。海水を利用して蚊の幼虫を駆除する対策に乗り出した危機対応力が評価につながったとみられる。

陳氏の再選により、高雄は民進党市政が20年続くことになる(中央社)
陳候補は「まず地下の石化輸送管を徹底的に調査し、安全な高雄市を築き上げる」と宣言した。
一方、元高雄県長の楊候補は、前回は無所属として、今回は国民党候補として再度挑戦したがかなわなかった。国民党支持者も、爆発事故当時、高雄の危機に際して陳候補の批判に明け暮れた候補を信頼し切れなかったとみられる。
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