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直轄市昇格の桃園市、民進党・鄭氏が逆転勝利【図】


ニュース 政治 作成日:2014年11月30日_記事番号:T00054111

直轄市昇格の桃園市、民進党・鄭氏が逆転勝利【図】

 12月25日に桃園県から桃園市への直轄市昇格となる初代桃園市長選挙では、民進党の鄭文燦候補(47)が49万2,414票(得票率51%)を獲得し、国民党の現職、呉志揚候補(45)の46万3,133票(47.97%)を破った。民進党は2001年以来13年ぶりに桃園首長の座を国民党から奪還した。

 鄭、呉両候補は2009年の桃園県長選でも争い、当時は5万票差で呉候補が当選。呉候補は任期中、直轄市への昇格や桃園国際空港周辺の開発事業「桃園航空城」などが評価され、桃園が国民党支持者が多い選挙基盤であることもあって今回も再選が濃厚とされていた。しかし、馬英九政権への反感や、副県長2人の桃園航空城に絡む汚職事件が尾を引いた呉候補に対し、90年の「野百合学生運動」の発起人の一人である鄭候補は、今年のヒマワリ学生運動で政治に興味を抱いた若者に支持された他、客家人の呉候補の地盤である南部にも精力的に足を運んで支持を取り付け、見事な逆転勝利につなげた。


鄭候補(左2)は「個人でも民進党の勝利でもなく市民の勝利」と語り、3分にわたり花火を打ち上げて喜びに浸った(29日=中央社)

 鄭候補は重要課題である桃園航空城については、汚職事件の発覚で市民から厳しい目が向けられていることから、残る用地接収などについて市民も参加できる専門審議委員会を設けて、慎重かつ公平に計画を進める考えを示した。