ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

朱新北市長わずか2万票差で再選、直轄市で唯一国民党勝利【図】


ニュース 政治 作成日:2014年11月30日_記事番号:T00054112

朱新北市長わずか2万票差で再選、直轄市で唯一国民党勝利【図】

 事前予測では国民党の現職、朱立倫候補(53)が圧勝するとみられていた新北市長選挙は、朱候補の95万9,302票(得票率50.06%)に対し、民進党の游錫堃候補(66)が93万4,774票(48.78%)と2万4,528票差まで追い上げる大接戦となった。2010年の前回は111万票を獲得し、民進党主席の蔡英文候補に11万票差を付けて勝利した朱陣営は、今回23万票以上の差を目標に掲げ、35万票差もあり得るとの予測もあっただけに、前回から15万6,000票も大きく票を落とした結果に落胆の色は隠せなかった。

 新北市長選の投票率は61.65%と前回の71.25%から約10ポイント下落し、97年以来で最低となった。前回朱候補に票を投じた多くの有権者が、今回は投票に足を運ばなかったとみられる。1期目は公約の都市交通システム(MRT)「三環三線」(環状線3区間と新路線3本)が完成しなかったことなど、目立った成果を挙げられなかったこともあるが、人柄も良く、次期総統選候補としての呼び声が高いため、今回の市長選もそれに向けたステップとしてどれだけ得票を集められるかが焦点となっていた。しかし、国民党政権への逆風にさらされ、若者の票が游候補に流れ苦戦する結果となった。

 新北市議選では全66議席のうち、国民党は29議席から26議席に減らし、民進党の32議席を下回った。朱市長は今後の議会対策の困難さも増した。


朱候補は勝利を確信するあまり、ライバルの游候補を軽視していたとの指摘も挙がっている(29日=中央社)