ニュース 政治 作成日:2014年11月30日_記事番号:T00054115
台北市と並んで勝敗が注目を集めた台中市長選挙は、民進党の林佳龍候補(50)が84万7,284票(得票率57.06%)を獲得し、国民党の現職、胡志強候補(66)の63万7,531票(42.94%)に20万票以上の差を付けて初当選した。国民党への批判票が林候補に流れたとみられ、従来予想を上回る圧勝になった。市政変革を求める声は強く、胡候補は多選批判を乗り越えられなかった。
投票率は71.93%で、2010年の前回比1.22ポイント下落した。前回の国民党得票率は51.1%、民進党48.9%だった。
市政交代を実現させた林候補(左)。選挙戦では妻の廖婉如さん(右)との二人三脚ぶりも注目された(中央社)
林候補が胡候補に挑んだのは05年の台中市長選以来2度目で、当時は得票率で19ポイントの大差を付けられ敗れた。その後、約10年間台中市で地盤を固めてきた林候補は、事前の世論調査で当初より支持率で胡候補を大きくリードしていたが、直前では胡候補の追い上げも伝えられていた。
しかし、林候補は台中全29区のうち和平区を除く28区で胡候補を上回り、ほぼ完全勝利となった。林候補は政見で豊原、台中港・台中国際空港・海外部、高速鉄路(高鉄)台中駅の3カ所の副都心建設による市の均衡ある発展などを訴え、都市開発で取り残されてきたと感じる元台中県地区の有権者の支持を集めることに成功したとみられる。
一方、胡候補はバス高速輸送システム(BRT)開通や、オペラハウスの台中国家歌劇院オープンといった実績をアピールしてきたが、間もなく市長就任13年を迎える任期の長さへの批判をはね返すことができなかった。
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