ニュース 食品 作成日:2014年12月1日_記事番号:T00054129
一連の食用油事件で起訴された頂新国際集団の頂新製油実業(彰化県永靖郷)前董事長の魏応充被告の初公判が11月28日、彰化地方法院で開かれ、起訴事実を全面的に否認した。29日付自由時報などが伝えた。
魏応充被告(左)は出廷までの道中、一言も発言しなかった(28日=中央社)
「起訴事実を認めるか」との問いに、魏被告は「認めない」と答えた上で、「検察は誤解をしている。頂新は階層別の責任制を取っており、自分は調達や品質管理、生産プロセスに責任を負っていない」とし、業績や大枠の経営方針、重大投資案件を担っているだけだと主張した。
また、同社が飼料用油脂を調達していたベトナムのダイハインフック(大幸福)社の経営者、楊振益氏とは面識がないと説明した。
魏被告の担当弁護士も、検察は1枚の写真だけでダイハインフックの油脂は不衛生だと断定しているが、製品に問題があることを証明するには不十分だなどと述べた。
罪状認否で徹底して全面否認を貫いた魏被告に対し、呂美玲審判長(裁判長)が「何も知らないということは、部下による報告も不要だったということで、トップの地位は見かけだけに等しいのではないか」と皮肉る場面もあった。
味全、正義の初公判でも否認
一方、頂新国際集団の食品大手、味全食品工業が、大統長基食品廠から調達した廉価な油を輸入油に見せかけて販売していた事件の初公判も同日、台北地方法院、高雄地方法院でそれぞれ開かれ、出廷した張教華総経理らは「味全の植物油は頂新製油実業が受託生産していたもので、頂新が大統の油を使用していたことは知らなかった」などと起訴事実を否認した。
また、頂新国際集団の傘下企業、正義公司(高雄市仁武区)が、飼料用油を混入させた食用ラード(豚脂)を販売していた事件の初公判は同日、高雄地方法院で開かれ、被告2人は「飼料用油であることは知らなかった」などとしていずれも起訴事実を否認した。
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