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《統一地方選・国民党惨敗》馬主席の引責辞任、郝龍斌台北市長が促す


ニュース 政治 作成日:2014年12月1日_記事番号:T00054140

《統一地方選・国民党惨敗》馬主席の引責辞任、郝龍斌台北市長が促す

 統一地方選で惨敗した国民党の馬英九主席(総統)は、3日の中央常務委員会で党主席辞任を表明する意向を固めたとされ、最終決断を迫ったのは郝龍斌副主席(台北市長)だったと伝えられている。1日付蘋果日報などが伝えた。

 今回の選挙は当初から国民党の敗北が予想されていたが、馬主席はいかなる状況でも党主席を辞任しない意向だったとされ、選挙後は江宜樺行政院長の引責辞任で幕引きを図るシナリオだったとみられる。

 報道によると、郝副主席は選挙結果が判明した29日夜、口頭で馬主席に副主席の辞任を申し出た。馬主席はその場では回答を避け、一晩考えた上で、自らも党主席を退く決断を下したもようだ。副主席が辞任して主席が辞任しないという選択肢はもはやなく、結果的に郝副主席が馬主席に辞任を促す決定的な役割を果たしたことになる。

 メディア報道や世論は国民党大敗の「元凶」を馬主席と批判しており、馬主席の辞任なしで党の立て直しは困難との見方が国民党全体に広がった結果、党内で馬主席が引きずり下ろされた構図だ。

 一方、馬主席の後任にも一部で名前が上がっている胡志強台中市長は、今回の統一地方選が「馬主席に対する政治上の死刑宣告だ」と断じた。


台中市長選で落選した胡市長は、党の危機に際しては主席選への立候補も拒否しないと語った(中央社)

 胡市長はその上で、「国民党の最大の敗因は民意と乖離(かいり)したことであり、馬主席も地位に恋々とはしないはずだ」と述べた。