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柯文哲氏が選挙経費大公開、80元のニンニクも


ニュース 社会 作成日:2014年12月2日_記事番号:T00054150

柯文哲氏が選挙経費大公開、80元のニンニクも

 29日に行われた統一地方選挙で台北市長に当選した無所属の柯文哲氏は1日、選挙活動に使用した経費の明細を公表した。自身が公約に掲げた「オープンな政府、全市民の参加、公開透明」の理念をさっそく実行した形で、さらに10台湾元単位の詳細な報告だったことからその徹底ぶりが賞賛を集めている。

 今回、柯氏が公表したのは今年4月25日から10月31日までの選挙活動経費で、世論調査費(4万元)、仲介サービス費(25万元)、インターネット活動費(200万元)と比較的高額なものから、防塵クロス(10元)、銀行手数料(12元)、ニンニク(80元)といった少額なものまで詳しく記載されており、印刷すればA4用紙で20ページ以上に上った。

 本業の外科医として30年以上のキャリアを持つ柯氏は常々、「一つのミスが患者の死につながるため、私は細かいところまできちんとしなければ気が済まない」と口にしており、その職業的な性格が今回の詳細な経費明細公表にも表れたとみられる。

 なお明細に記載された「ニンニク」についてはネット上で「選挙活動になぜニンニクが必要なのか」「事務所にドラキュラでもいたのか」などと議論を呼んだが、すぐに選挙対策本部のスタッフが「立候補届を提出する際、手ぶらでメディアのカメラの前に立つのは見栄えがしないと考えて、1袋40元のニンニクを2袋購入して持って行った」と説明した。

 これは北京語の「当選」の台湾語での読み方が、北京語で「凍ったニンニク」を意味する「凍蒜」と同じことから、選挙用語として頻繁に使用されることが背景となっている。

 今回公表された明細によると、10月末時点で柯氏が受け取った政治献金は1億1,194万881元に上った一方、支出は5,536万4,839元にとどまった。献金の残りは選挙事務所のスタッフに月給1カ月分のボーナスを支給する他、自身の職場である台湾大学医学院附設医院(台大医院)に寄付する方針だ。