ニュース 社会 作成日:2014年12月9日_記事番号:T00054278
花蓮県で先ごろ、いたずら盛りの少年が洗濯ひもで輪を作って遊んだ後、疲れて輪の部分に首をかけて休んでいたところ、ひもが閉まって呼吸ができなくなり、意識不明に陥る事故が発生した。幸い、近くにいた姉が学校で学んだばかりの心肺蘇生法(CPR)を施したことで一命を取り留めた。
機敏な救命措置で弟の命を救った中学3年生の胡静怡さん(14)は普段、早くに病気で亡くなった母親の代わりとして家事を担っている他、2人の弟や体の不自由な祖母の面倒も見る孝行娘だ。
そんな彼女は地方統一選挙の投開票日に当たった先月29日、選挙関係の仕事で父親が不在の中、台所で夕飯の準備をしていた。一方、中学校に入ったばかりの上の弟、胡志勤くん(12)は自宅前の空き地に張ってある洗濯ひもで遊んでいた。
その後、静怡さんは家の中にごみがたまっていることに気付き、片付けを頼もうと志勤くんを呼んだが一向に返事がなかった。手伝いを嫌がって志勤くんが隠れていると考えた彼女は、叱りつけてやろうとフライ返しを手に家の外へ出てみたが、そこで彼女は弟が首吊り状態で気を失っている光景を目の当たりにした。
目がくらむほど驚いた静怡さんだったが、「冷静になれ」と自分に言い聞かせ、大きく深呼吸をした後、何とか弟の体を洗濯ひもから外し、地面に横たわらせた。
そして偶然にも2週間ほど前に学校で学んだばかりだったCPRのやり方を思い出し、泣きながら弟に心臓マッサージを施すと同時に、隣人に救急車を呼んでくれるよう大声で頼んだ。
15分ほどマッサージを続けたところで救急車が到着。病院に直行した志勤くんは当初、命が危ぶまれるほどの状態にあったが、翌日には無事意識を回復。医師は「的確なCPRが救命活動に時間的余裕を生んだ」と静怡さんの手際の良さを称えた。
既に退院し、学校に戻った志勤くんは「これからはいたずらばかりせず、お姉ちゃんの言うことをよく聞く」と殊勝な態度を見せているという。
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