ニュース 社会 作成日:2014年12月10日_記事番号:T00054305
今年3~4月に中台サービス貿易協定に反対し立法院を占拠した学生運動、通称「ヒマワリ学生運動」のリーダーの1人で清華大学社会学研究所の大学院生、陳為廷氏(23)が9日、自身のフェイスブックページで、出身地の苗栗県の選挙区で春節(旧正月)までにも実施される立法委員補欠選挙に無所属で立候補すると表明した。
陳氏は学部生時代から学生運動や社会運動に積極的に参加していたが、その名が広く知られることとなったのは、2012年に旺旺中時媒体集団によるメディア業界の寡占に対する懸念から発生した抗議活動だ。
これに関連して教育部が活動に参加した学生を調査するよう大学側に要求したことが問題となり、民進党立法委員の要請で学生代表として立法院で発言した陳氏は教育部長を「うそつき」などと厳しく批判。また今年7月には、香港で行われた行政長官選挙の改革を求める大規模デモに参加しようと現地に向かい入境を拒否されるなど「行動派」として知られる。
今回、陳氏が立候補を予定するのは苗栗県第2選挙区で、同区選出の徐耀昌・立法委員(国民党)が今回、同県長に当選し、立法委員を辞職することとなったため、補選が実施される。
陳氏は「苗栗は劉政鴻・現県長(国民党)の悪政で財政状況は全国最下位と瀕死(ひんし)状態にあるが、徐・次期県長は、争議の的となっている前任者が計画した開発計画を全力で遂行すると宣言している」と批判。その上で「苗栗は私のふるさとであり、ふるさとの危機に目を背けることはできない」とし、若い世代の力を結集し、問題の解決方法を提出するため立候補を決めたと語った。
なお、民進党は現時点で公認候補を決めていないが、先ごろの台北市長選で独自候補を擁立せず、柯文哲氏を支援して国民党への反対票を結集して当選を勝ち取った経験を生かし、陳氏の応援に回る可能性もある。これについて陳氏は民進党との連携を受け入れる可能性を示している。
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