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稽古場が大火事、雲門舞集が苦境に


ニュース 社会 作成日:2008年2月13日_記事番号:T00005439

稽古場が大火事、雲門舞集が苦境に


 春節の連休最後となった11日、台湾を代表する現代舞踊団「雲門舞集(クラウド・ゲイト)」が16年間使用してきた200余坪の稽古場(台北県八里郷)が焼失した。

 午前2時半頃に発生した火災は、消防車42台が消火に駆け付け、午前5時すぎにやっと消し止められた。火の元は稽古場2階の照明テストエリアと見られており、電線の老朽化による漏電が原因のようだ。
 

 雲門舞集は1973年に振付師の林懐民氏が創立。クラシックバレエやモダンダンスなど西洋的要素と、太極拳や気功など東洋的要素を融合させた独特のスタイルが特徴で、ダンサーたちの鍛え抜かれた肉体が力強く舞う舞台は、世界的にも非常に高い評価を得ている。

 幸い負傷者は出なかったものの、今回の火災で雲門舞集がこれまで上演した作品の制作資料や舞台道具、衣装、音響、照明などがすべて灰に。稽古場には1,500万台湾元(約5,000万円)の火災保険が掛けられていたとはいえ、知的財産の損失は計り知れないほど大きい。


 「これは35歳の雲門舞集に天が与えた最大の試練。人生は無常だが、それに立ち向かっていくしかない。我々には悲しんでいる時間も場所もないのだ」と林懐民氏。雲門舞集は今年、海外も含め計121回の公演を予定しているが、困難を克服し予定通り行うと宣言した。

 差し迫った問題である新たな稽古場の確保については、台北県が具体的な候補地を挙げ提供を申し出ており、台北市も誘致に乗り出している。一方、宜蘭県は無償で土地を提供する意向を示していることから、「台湾の宝」雲門舞集をめぐって各地で綱引きが展開される気配だ。