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蔡正元立法委員の解職請求、約6万人が署名


ニュース 社会 作成日:2014年12月16日_記事番号:T00054411

蔡正元立法委員の解職請求、約6万人が署名

 問題がある政治家の罷免運動を進める団体「割闌尾(盲腸切除)計画」は15日、国民党のベテラン議員、蔡正元立法委員に対する解職請求(リコール)の署名を台北市選挙管理委員会に提出した。


割闌尾計画は、「リコール民主式典」を開催し、市民に対し署名の写真撮影やフェイスブック(FB)のチェックインを呼び掛けた(15日=中央社)

 今回の運動には、1カ月で5万9,898人の署名が集まった。

 同団体はこのほか、林鴻池、呉育昇の両立法委員(国民党)の解職請求に向けた署名集めも先月11月28日から実施している。いずれも、中台サービス貿易協定や第4原発建設続行の推進派で世論の批判が集まった国民党の重鎮だ。

 「割闌尾」という運動名も「闌尾」は「藍委(国民党所属の立法委員)」という単語と発音が同じで、実際には国民党ばかりがターゲットになっている。

 公職人員選挙罷免法(公職選挙法に相当)によると、リコールにはまず、該当選挙区の有権者総数の2%以上が提起を行い、それに基づき、第2段階として、有権者の13%以上の署名を集める必要がある。台湾では日本と異なり、国会議員に相当する立法委員もリコールの対象となる。

 選管は40日以内に選挙人名簿と照合を行い、請求条件を満たしていることが確認されれば、30日以内に投票が実施され、過半数以上の賛成でリコールが成立する。

 蔡正元立法委員が選出された台北市内湖・南港選挙区では有権者数が約30万人いる。このためリコール成立には、少なくとも15万人以上が投票し、その過半数が賛成する必要がある。