原油価格の下落を受けてロシアの通貨ルーブルが急落し、ロシア中央銀行が政策金利を10.5％から17％に大幅に引き上げる中、金融監督管理委員会（金管会）は16日、台湾の銀行のロシア向けエクスポージャーは10月末時点で307億台湾元（約1,100億円）で、決して高くはないと指摘。ロシアは経済大国で、経済破綻の可能性は低いとの認識を示した。17日付経済日報が報じた。
金管会の統計によると、銀行のロシア向けエクスポージャーのうち、与信残高は178億元で与信残高全体の0.07%、直接投資は129億元と投資全体の0.56%にすぎない。
ロシアの大幅利上げがアジア通貨危機を引き起こすかについて、金管会は、そうした兆しはないが、国際金融市場にとっての重大事であり、引き続き注意すると説明した。
