モバイル端末向けアプリケーションを通じてホテル予約サービスを提供する香港のホテル・クイックリーが17日、台湾市場への進出を発表した。現在、台湾の大手ホテル業者400社と提携しており、将来的には民宿にも提携範囲を拡大する予定だ。18日付工商時報が報じた。
ホテル・クイックリーのサービスは通常とは異なり、「予約が遅ければ遅いほど安くなる」をコンセプトとしており、同社のアプリには「当日」「翌日」および「５日後まで」の予約しかできない仕様となっている。現在アジア・太平洋の14カ国・地域のホテルと提携している。
交通部観光局の統計によると、台湾の観光ホテルは2014年８月の客室稼働率が71.04%で、これは台湾全土のホテルで月に３万室以上、１日当たり1,000室が空室となっていることを意味する。ホテル業者にとってはいかにして空室を埋めるかが従来より課題となっており、ホテル・クイックリーのサービスに期待が寄せられているようだ。
なおホテル・クイックリーは同社アプリを通じて予約した場合、同業より平均28%安いとしており、既に台湾でのダウンロード数は７万件に上っている。
