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中国がエチレン関税半減へ、石化業界に恩恵も


ニュース 石油・化学 作成日:2014年12月19日_記事番号:T00054500

中国がエチレン関税半減へ、石化業界に恩恵も

 中国国務院が発表した2015年関税実施方案によると、中国は来年エチレンの輸入関税率を現行の2%から1%に引き下げる見通しだ。台塑集団(台湾プラスチックグループ)の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)の陳宝郎董事長は18日、関税引き下げで価格的に有利になれば、中国への輸出を増やすと述べた。19日付旺報が報じた。

 陳・台塑化董事長は、第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)のエチレン年産量は300万トンで、主に南亜塑膠工業(ナンヤ・プラスチックス、南亜プラ)、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)に供給しており、輸出は少なく東南アジア向けが中心と説明した。

 台湾区石油化学同業公会(PIAT)の統計によると、台湾のエチレン年産量は▽台塑化、300万トン▽台湾中油(CPC)、100万トン──の合計400万トン。

 中国の第12次5カ年計画によると、中国のエチレン年産能力は来年2,700万トンに達するはずだが、13年生産量は1,623万トンしかなく、不足分は輸入に頼らざるを得ない。