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ペガトロンのiPhone工場、「就業環境劣悪」の指摘


ニュース 電子 作成日:2014年12月22日_記事番号:T00054535

ペガトロンのiPhone工場、「就業環境劣悪」の指摘

 英BBCのドキュメンタリー番組「パノラマ」はこのほど、アップルのスマートフォン「iPhone6」の受託生産を行う和碩聯合科技(ペガトロン)の上海工場で行った潜入調査を基に、従業員が劣悪な就業環境に置かれていると報じた。20日付工商時報が報じた。

 今回、潜入取材を行った記者の調べによると、ペガトロン上海工場では一度に連続12時間、最長で16時間の労働を強いられているという。番組では、多くの従業員が深刻な疲労を抱え、生産現場で横たわって休息している様子が放映された。

 また潜入記者が何度休暇を申請しても、「18日間は連続で出勤しなければならない」との理由で認められなかったそうだ。こうした勤務状況については「従業員が自発的に残業を行っている」との指摘もあるが、潜入記者は「われわれに選択肢はなかった」と語っている。

 報道に対し、ペガトロンの童子賢董事長は「労働時間は週に55時間以下と規定しており、これは中国政府の規定である60時間を下回る」と強調。現場で従業員が横たわる場面については「過労のためではなく作業の合間に休憩しているだけだ」と述べ、記者の誤解によるものと指摘した。