ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

柯文哲氏、「92共識存在しない」


ニュース 政治 作成日:2014年12月23日_記事番号:T00054543

柯文哲氏、「92共識存在しない」

 台北市長選で当選した柯文哲氏(無所属)は22日、中央社のインタビューに応じ、中台が「一つの中国」の原則を堅持しつつ、各自異なる解釈を取ること(一中各表)を容認するとした1992年の共通認識(92共識)について、双方に共通認識は存在しないとの認識を示した。23日付自由時報が伝えた。

 柯氏は92共識を「共通認識なき共通認識」と切り捨て、「かたくなに守る意義がどれほどあるのか」と指摘し、中台が現状に即した新たな共通認識形成を目指すことが望ましいと主張した。その上で、中台関係の在り方について、「相互認識、相互理解、相互尊重、相互協力」という「4つの相互」関係を改めて提唱した。

 柯氏の発言は、統一地方選前、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の張志軍主任が柯氏の当選を想定し、「全ての人が92認識を支持することを希望する」と発言したことに反論するものだ。

 ただ、行政院大陸委員会(陸委会)の王郁琦主任委員は同日、「陸委会は依然92共識の基礎を維持し、両岸(中台)の平和的発展を推進している」と述べ、統一地方選での国民党惨敗を受けて92共識を見直す方針はないとの立場を表明した。