ニュース 社会 作成日:2014年12月24日_記事番号:T00054568
先ごろ苗栗県の選挙区で来年2月7日に実施される立法委員補欠選挙に無所属で立候補すると表明した「ヒマワリ学生運動」のリーダーで清華大学社会学研究所の大学院生、陳為廷氏(24)が、自身が過去に痴漢行為を働き起訴猶予処分を受けていたことを告白し波紋を呼んでいる。
陳氏の過去について国民党は情報をつかんでいたが、民進党が支持を決めてから公表する予定だったという(23日=中央社)
陳氏は22日に行われた大手紙、自由時報のインタビューで、補選への立候補を表明した際に「友人から人格攻撃を受けるリスクを犯して参戦すべきではないとの助言を受けた」と語ったことについて質問を受け、大学3年生だった3年前、バスに乗っていた際、隣で寝ていた女子大生の胸を触って法的処分を受けていたこと、4年生の時にナイトクラブのダンスフロアで女性に不適切な接触を持ったことで、大学からの指示で心理カウンセリングを受けていたと告白した。
過去の不祥事を自ら明らかにしようと考えた理由について陳氏は「このことは心の中で大きな重荷となっていたが、自分の犯した誤りを隠さず向き合うべきだと思った」と説明。その上で被害者となった2人の女性に改めて謝罪を表明した。
なお馬英九政権に否定的な立場を取る陳氏の補選立候補表明を受けて、野党・民進党は11月末の台北市長選で独自候補を擁立せず、柯文哲氏を支援して国民党への反対票を結集して当選を勝ち取った経験を生かし、陳氏の応援に回る可能性もあるとの見方が伝えられている。
今回のインタビューが大きな反響を呼ぶ中、民進党内部からは「陳氏に羞恥心があるならば選挙から撤退すべき」「道徳的に問題のある人物と手を組むべきではない」といった声が上がっている。
しかし23日にメディアの取材を受けた陳氏は「今回の告白で有権者に自分はこのような人間だと明らかにしたかった。人を欺かないことは政治に関わる者の基本姿勢だ」と説明し、選挙から撤退する考えはないと語った。
陳氏のフェイスブックには、「誰にでも間違いはある」など自ら告白したことを支持する声が挙がる一方、「立法委員としてふさわしくない」「立候補を取りやめるべきだ」などとの声もあり、立候補しても厳しい戦いとなるかもしれない。
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