ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾IC設計業界、「変化に不利な構造」=電子時報【表】


ニュース 電子 作成日:2014年12月24日_記事番号:T00054591

台湾IC設計業界、「変化に不利な構造」=電子時報【表】

 台湾IC設計業界における売上高上位10社について24日付電子時報は、長年にわたりランキングの大部分を占めているLCD(液晶ディスプレイ)ドライバICのサプライヤーにメモリーIC設計業者を加えれば、汎用(はんよう)IC市場を主力とする企業の比率が70%を超えていると指摘。モバイル端末や発光ダイオード(LED)照明向けなど新興製品市場を主力とする業者が多くを占める中国IC設計業界の同ランキングと比較し、「変化に不利な構造的問題を抱えていることが透けて見える」との見方を示した。

 電子時報は、汎用ICの需要と価格は景気の変動に影響を受けやすく、台湾のIC設計業者は不景気を打ち破るような成長力を備えていないと指摘している。

 また今年1~11月の売上高ランキングによると、晨星半導体(Mスター・セミコンダクター)を合併した1位の聯発科技(メディアテック)の売上高が2~10位の売上高の合計を上回った他、2位の聯詠科技(ノバテック・マイクロエレクトロニクス)も下位5社の合計を上回った。

 これについて電子時報は、台湾IC設計業界の人材不足、または人材が過度に集中している問題が依然改善されていないことを示すと指摘した。