鴻海がEV投資加速、中国ディーラーに10%出資


ニュース 自動車・二輪車 2014年12月24日

鴻海がEV投資加速、中国ディーラーに10%出資

記事番号:T00054595

 鴻海精密工業は、中国和諧汽車(チャイナ・ハーモニー・オート・ホールディング)に6億900万香港ドル(約95億円)を出資し、持ち株比率10.526%の2位株主になったと発表した。和諧汽車は高級車ディーラー中国最大手。両社の提携は電気自動車(EV)、部品の共同開発にとどまらず、鴻海がEV大手、テスラモーターズの中華圏でのアフターサービスに参入する足掛かりとなる可能性がある。24日付経済日報が報じた。

 鴻海100%子会社のフォックスコン(ファーイースト)が22日、香港上場の和諧汽車の1億2,900万株の増資を1株4.73香港ドルで引き受けた。22日の終値から計算すると、10.92%のディスカウントだ。

 和諧汽車は中国初の高級自動車ブランド専門の販売ディーラーで、ショールーム、アフターサービス拠点が46カ所ある。取り扱いブランドは▽BMW▽レクサス▽ロールス・ロイス▽ジャガー▽ランドローバー▽マセラティ▽フェラーリ▽アウディ──など。BMWのEV、「BMWi3」、「BMWi8」を先陣を切って販売したり、テスラモーターズのアフターサービスを提供しているのが特徴だ。

 和諧汽車は今年6月末時点で、創業者の馮長革氏が出資比率65%の筆頭株主で、本部は河南省鄭州市にある。鴻海が近年、鄭州に次々と投資していたことから、市場では郭台銘(テリー・ゴウ)鴻海董事長が馮氏と知り合い、萌芽期にあるEV市場で協力することになったと推測されている。今後、鴻海が和諧汽車に役員を派遣する可能性も指摘されている。

 鴻海は、子会社の投資は和諧汽車と新事業の発展で提携するためとのみ説明した。

中国EV市場に照準

 鴻海は今年、中国EV投資を加速している。2月、テスラモーターズの台湾での完成車組み立てを受注したと市場観測が出たのに続き、6月、北京汽車集団(北汽集団)傘下の北京汽車新能源汽車と1億人民元(約19億円)を投じ、EVレンタカー会社を設立する契約を締結した。9月には、山西省のEV事業に今年50億人民元以上を投じると表明した。11月、鴻海傘下の金属筐体メーカー、乙盛精密工業(ESON)が、テスラモーターズから受注し、保有するメキシコ工場の改造を急いでいると明かした。12月、傘下の北京恒誉新能源汽車租賃(恒誉)が中国の科学技術部(科技部)のEVリースを落札した。

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