ニュース 金融 作成日:2014年12月25日_記事番号:T00054603
金融監督管理委員会(金管会)は、中国系銀行が台湾で発行するオフショア人民元建て債券(宝島債)の発行枠をこれまでの250億人民元から450億元(約8,700億円)へと大幅に拡大すると発表した。人民元の還流ルートを拡大する狙いがある。25日付経済日報が伝えた。
曽主任委員(左)と呉裕群・証期局長(右)は24日、中国側当局の夕食会に招かれ会談を行ったが、内容は公表しなかった(24日=中央社)
金管会による発表は、曽銘宗主任委員の訪中初日に合わせたもので、中国金融当局との交渉を控えた「手土産」の意味合いもあるとみられる。
台湾では昨年3月に宝島債が初めて発行されて以来、これまでに44回発行された。曽主任委員は、来年までに宝島債の発行残高を現在の314億人民元から600億人民元にほぼ倍増させることも目標に掲げた。この段階でオフショア人民元建て債券市場としては、シンガポールを抜き、香港に次ぐ2番目の規模に浮上するとみられる。
金管会は現在、中国登記の法人が発行する宝島債の販売対象を機関投資家など大口の投資を行う専門投資家に限定しているが、今後は個人投資家にも拡大する方向で検討していく。来年上半期にも解禁される見通しだ。
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