ニュース 食品 作成日:2014年12月26日_記事番号:T00054635
食品業界史上で最も深刻な食用油の不正事件が9~10月に続々と発覚し、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)が発表した出荷先235社の商品に対し、中国などが依然輸入を全面停止しており、累計損失額が20億台湾元(約76億円)以上に達したとの試算が出ている。業界関係者は、政府の対応が不十分なため、過去3カ月余りの返品で倉庫があふれ、倒産間近だと悲鳴を上げた。26日付工商時報が報じた。
食用油事件で屋台、チェーンの飲食店、老舗の焼き菓子店、食品メーカーなど食品産業の損失額は122億元以上と試算されている。
中国に関しては、許銘能TFDA常務次長は25日、「両岸(中台)食品安全窓口を通じて2~3週間連絡を取っており、訪中して説明するつもりだが、対岸(中国)が日程を決定しない」と述べた。東南アジアに関しては、10月末までに説明を経済部国際貿易局(国貿局)を通して駐在機関に送付したと述べた。
国貿局は、問題商品の全面回収、廃棄、商品の配合見直しなど安全が確認できたとして、マレーシアが今月23日、輸入制限を解除したと説明した。当初、TFDAが中国、香港、マカオ、東南アジアに対応状況を説明に出向くとしながらも、なかなか実現しなかったために、輸入規制がかかったとの見方もある。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722