電力増幅器（ＰＡ）に使用されるガリウムヒ素（ＧａＡｓ）ウエハーの受託生産業務を手掛ける宏捷科技（ＡＷＳＣ）は、主要顧客の大手ＰＡメーカー、米スカイワークスがシェア１位となっている中国で第４世代移動通信（４Ｇ）市場が急速に拡大していること、およびモノのインターネット（ＩｏＴ）向けＰＡ市場の開拓が奏功していることに加え、新たな生産ラインが稼働することから来年度売上高は40〜50%の大幅成長を遂げると証券会社は予測している。26日付工商時報が報じた。
ＡＷＳＣは中国の通信キャリアが相次いで４Ｇサービスの事業免許を取得し、大量の４Ｇ基地局設置が進められている他、ＩｏＴの普及も加速していることからＧａＡｓを使用するＰＡは来年第１四半期も供給不足が続くとの見方を示した。また米国携帯電話メーカーからの引き合いもあり、来年は生産能力、売上高とも過去最高を記録する見通しだ。
同社の生産能力は現在週3,000枚となっているが、来年第１四半期末には同3,500枚、第２四半期には4,000枚に拡充する予定だ。
