ニュース 社会 作成日:2015年1月5日_記事番号:T00054671
「台湾語歌謡の女王」「台湾の美空ひばり」などと呼ばれ絶大な人気を誇る女性歌手、江蕙(53)が突然引退を発表し、芸能界やファンの間に衝撃が走っている。
引退を発表した江蕙。インターネットのDVD販売サイトでは、彼女のライブ版が一躍上位に入った(2日=中央社)
貧しい家庭を支えるため、10歳の若さで「流し」として歌手生活をスタートさせた江蕙は、20歳の時にレコードデビュー。これまで43年間のキャリアで数々のヒット曲を飛ばし、台湾のグラミー賞とも呼ばれる「金曲賞」を12度も受賞している。
2008年から行っている台湾巡回公演のチケットは発売すれば即完売という状況が続いている他、台湾語歌手としては唯一、中国でコンサートを開催した実績を持ち、「国宝」と称えられている。
そんな彼女が2日午後、記者会見を開き、今年7月から行う公演を最後に歌手を引退すると宣言した。涙をこらえ、声をつまらせながら「今回の公演で最高の歌声をファンに届けた後、カメラのフラッシュに無縁だった10歳までの暮らしに戻る」と語る江蕙の表情は常に笑みを絶やさなかったこれまでの彼女は異なり、その決断がいかに重大なものであるかを物語っていた。
突然の引退宣言に対しては、完璧主義の彼女はアルバムを制作するたびに最高のものを生み出さなくてはならないとのプレッシャーから聴覚に問題を抱え、長年めまいや耳鳴りなどの症状に悩まされてきたことが原因との観測も持ち上がっている。しかし、マネジャーの陳子鴻氏は「彼女は健康でまだ10年は歌える」と強調。「最も輝かしい時期に引退することでファンに最高の姿を残したいと考えて決断した」と説明した。
なお江蕙は4年前にメディアの取材を受けた際、山口百恵の引退に言及し、「彼女が結婚を発表してマイクを置いた時は泣いた。いつか私も彼女にならうのも悪くない」と語り、引き際を考えていることを示唆していた。
「祝福」と題された江蕙の最後のコンサートは7月25日〜9月6日にかけて台北小巨蛋(台北アリーナ)および高雄巨蛋(高雄アリーナ)で開催される。チケットはきょう(5日)から3日に分けて販売され、16万人の観客を集めると予想されている。
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