ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

鴻海のUSB3.0特許訴訟、中国で勝訴が確定


ニュース 電子 作成日:2015年1月5日_記事番号:T00054690

鴻海のUSB3.0特許訴訟、中国で勝訴が確定

 鴻海精密工業は30日、電子部品メーカー、嘉沢端子工業(LOTES)と中国の裁判所で争っていたUSB3.0技術の特許侵害に関する行政訴訟について「最終的な勝利を得た」と表明した。31日付蘋果日報が報じた。

 鴻海によると、江蘇省高級人民法院(高等裁判所)は昨年12月19日、嘉沢端子の中国子会社、得意精密電子(江蘇省蘇州市)が鴻海の保有するUSB3.0関連の特許を侵害していると認める判断を下した。今回、得意精密には上訴が認められないため判決が確定したことになるという。

 得意精密は今後、裁判で鴻海が侵害されていると主張した特許を使用した製品を江蘇省内で製造、販売することが禁じられる。

 鴻海はまた、嘉沢端子に対し民事訴訟も起こしており、これに勝訴すれば中国全土で嘉沢が販売した特許侵害製品について損害賠償を請求することが可能となる。

 一方、嘉沢端子は鴻海がUSBの標準規格化団体、USBインプリメンターズ・フォーラム(USB-IF)に加盟しており、加盟企業に求められる、授権開放の義務を順守していないとして米ニューヨーク州連邦地裁に提訴しており、「既に鴻海が特許侵害を理由に当社顧客に接触してはならないとの命令が出された」とコメントした。