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14年新車販売42万台、ガソリン安値で9年来最高に


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2015年1月6日_記事番号:T00054722

14年新車販売42万台、ガソリン安値で9年来最高に

 2014年の新車登録台数は前年比12%増の42万3,829台と過去9年で最高となった。ガソリン価格の下落が購買意欲を刺激した他、輸入車の大幅成長がけん引した。ガソリン価格は引き続き値下がりしており、今年1月は5万台以上の好スタートが切れる見通しだ。通年でも昨年を上回る成績に期待がかかる。6日付経済日報などが報じた。


自動車市場の好調を支えるガソリン価格は、さらなる下落も予想されている(5日=中央社)

 業者別の14年新車登録台数首位は、トヨタ台湾総代理店、和泰汽車の13万9,241台(前年比9.4%増、シェア32.9%)で、13年連続でトップの座を守った。「カローラアルティス」が01年の発売以来最高の4万4,753台で、車種別首位を14年連続で維持した他、車種別ランキングの上位10位内に6車種がランクインした。

 2位は裕隆日産汽車の4万7,741台(8.5%増、11.3%)だった。「セントラ」「リヴィナ」の新型車の人気に支えられ08年以降で最高となった。

 以下は順に▽中華汽車工業(チャイナ・モーター)、4万3,538台(3.5%増、10.3%)▽福特六和汽車(フォード六和モーター)、2万4,703台(2.5%増、5.8%)▽台湾本田(ホンダ台湾)、2万4,599台(3.9%減、5.8%)──。

SUV人気が上昇

 各社販売好調の主因として、ガソリン価格下落で消費者の購買意欲が高まったことが挙げられる。顕著に現れたのは12月で、下旬だけで2万台、31日には3,400台の新車登録が集中した。ガソリン価格は現在、オクタン価95無鉛ガソリンで1リットル当たり25.8台湾元(約96円)と6年来最低まで下がっており、1月もさらに登録台数を伸ばしそうだ。

 これを受け、比較的燃費が悪いとされるスポーツ用多目的車(SUV)の人気が高まっている。12月は前年同月比27%増とタイプ別で最も伸びた。裕隆汽車(ユーロン・モーター)の自社ブランド「ラクスジェン(LUXGEN)」はSUV「U6ターボ」の販売が好調で、ラクスジェン全体の通年販売台数は1万6,687台と過去最高だった。

 一方、これまで燃費の良さで人気を獲得してきたハイブリッド車(HV)には逆風が吹いている。ガソリン安に加え、12月から貨物税(物品税)の半額減税措置が縮小されたためだ。200万元クラスの場合、コストが20万元増加する計算で、販売価格への転嫁は避けられず、当面購買意欲は戻らないとみられている。

輸入車好調、13.6万台に

 一方、輸入車は高級輸入車6ブランドの▽メルセデス・ベンツ▽BMW▽レクサス▽アウディ▽ボルボ▽ポルシェ──が軒並み過去最高の販売台数を記録した。輸入車全体の販売台数は13万6,000台で、シェアは約32%と02年以降で最高となった。円安・ユーロ安を背景に、今後も引き続き販売台数を伸ばしそうだ。

 1月の市場見通しについて各社主管は、春節(旧正月、今年は2月19日)が今年は例年に比べ遅いため需要期が伸びることや、昨年からの買い替え商機が続くことから4万9,000~5万台と予測。今年通年については和泰汽車、裕隆集団ともに昨年と同規模と予測している。

【表】