ニュース 社会 作成日:2015年1月7日_記事番号:T00054725
このほど引退を表明した台湾語歌謡の人気歌手、江蕙(53)が今年7月から開催する「さよならコンサート」(16回公演)のチケット販売が5日から行われているが、2日目のきのう(6日)、台北市と高雄市の販売会場には大勢の購入希望者が殺到し、チケットを入手できなかったファンが怒号を上げたり、失望の余り失神するなど騒然となった。
7日も大勢のファンがチケット販売所に詰め掛け、警察官が現場の秩序維持に当たった(7日=中央社)
チケット販売初日となった5日、販売会社、寬宏芸術のサイトやコンビニエンスストアのマルチメディア端末は大量の購入受け付けがあったことからシステムがダウン。これを受けて大勢の購入希望者が、販売窓口が設置された寬宏芸術の台北オフィスおよび高雄市の大東文化芸術中心に詰め掛けた。
台北の窓口にはきのう、早朝からファンが殺到し、約2キロメートルに及ぶ列をつくったため、約2,500枚の番号札が配布された。しかし番号札249番で早くも完売となったことが不満を呼び、中には「突撃しろ!」と叫ぶ者も出るなどあわや暴動に発展する事態となった。
これを受けて寛宏芸術は、ファンの怒りを静めようと「きょう受け取った番号札はあす(7日)も有効」と発表した。しかしこの措置に今度は、7日に休暇を取ってチケット購入に出掛けようと考えていたファン400人が「不公平だ」と訴え、6日夜8時、寛宏芸術のビルを取り囲んで抗議した。
一方、高雄市の販売窓口では6日午前11時から番号札の配布を開始する予定だったが、前日の深夜に現場に残っていた購入希望者を解散させるため臨時に400枚の番号札を配ったことで6日に番号札を受け取れないファンが出た。さらに同日午後4時にチケットが完売した時点で、300人以上が番号札を受け取りながら購入できなかったことから、販売担当者がファンに取り囲まれ抗議を受ける事態となった。
混乱を受けて江蕙のマネジャー、陳子鴻氏は同日夜、「全てのファンがチケットを購入できるよう、追加公演を行う」と発表。追加公演の日時や回数は未定だが、さよならコンサートでは1回当たり1万人の入場者を予定しており、今回のチケット販売初日に35万人が殺到したことから、公演回数を倍以上に増やす必要がありそうだ。
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