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鴻海の郭台銘董事長、イノラックス董事長に辞任迫る?


ニュース 電子 作成日:2015年1月8日_記事番号:T00054775

鴻海の郭台銘董事長、イノラックス董事長に辞任迫る?

 有力週刊誌「壱週刊」は7日、鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が傘下の液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)の段行建董事長に辞任を迫ったと報じた。これについて鴻海は、「事実と異なる」と否定した。8日付蘋果日報が報じた。

 壱週刊によると、イノラックスの高雄・路竹工場でのLTPS(低温ポリシリコン)パネル投資をめぐり、主に携帯電話向けか液晶テレビ向けかで意見が合わず、段董事長が昨年11月初旬に、もし郭董事長が独断を続けるならば今年6月に退職すると述べ、郭董事長は「今すぐ辞めてもいい」と答えたという。

 業界では、郭董事長が腹心の戴正呉副総裁を段董事長のポストに置くなどして、イノラックス人事を手中に収めるとの観測も流れた。

 これを受けイノラックス側は、鴻海がアップル受注のためにイノラックスを犠牲にすると憤慨。副総経理5人が連名で、「段董事長が辞めるなら進退を共にする」との書面を郭董事長に突き付けた。この他、路竹工場の半分は郭董事長の意向通り鴻海傘下の中国・天億顕示科技に貸し出すことに同意したが、残り半分はイノラックスが依然使用するとした。

 双方が譲歩して、昨年11月20日、高雄・路竹工場の800億台湾元(約3,000億円)以上の投資発表に至ったと壱週刊は伝えている。