ニュース 電子 作成日:2015年1月9日_記事番号:T00054808
低迷が続くパソコン市場で今年、買い替え商機が生まれるかに注目が集まる中、台湾サプライチェーン関係者の多くが慎重な見方を示している。マイクロソフト(MS)がOS(基本ソフト)「Windows 10(ウィンドウズ10)」を、インテルがプロセッサー「Skylake(スカイレイク)」を第3四半期に投入するとみられるものの、両社にかつてのような勢いはなく、消費者の購買意欲を喚起できないと指摘している。9日付電子時報が報じた。
長年PC市場をけん引してきたウィンテル(ウィンドウズとインテル)陣営は最新の「ウィンドウズ8、Haswell(ハズウェル)」の組み合わせが買い替え商機を呼べなかったため、新製品投入で今年こそ需要拡大を図りたい考えだ。
今年第3四半期にはマイクロソフトがウィンドウズ10を、合わせてインテルが14ナノメートル製造プロセスを導入したスカイレイクをまずはデスクトップPC向け、8~9月にノートPC向けに投入する予定だ。両社は各ブランドメーカーに対し、搭載製品への補助を打ち出し、末端製品の販売促進を図るとみられる。ただ、ここ数年、タブレット端末、スマートフォンがPCの代役を果たすようになり、消費者のPC利用時間は減少。新規購入、買い替えの必要性に迫られないことから、販売増は難しいとみられている。
ビジネス用に期待
そうした中、期待が持てるのはビジネス用PCだ。企業の多くがウィンドウズ8での買い替えを見送ったため、ウィンドウズ10発売が需要を喚起するとの見方だ。これにより、ビジネス用PCに強みを持つヒューレット・パッカード(HP)、デル、聯想集団(レノボ)の業績向上が望める。
ただし、市場規模が大きくないため、コンシューマーPCの需要低迷を補うほどしか出荷を伸ばせず、全体の出荷台数は前年並みでも御の字だとサプライチェーンは指摘している。市場調査会社、ガートナーは先日、今年のPC出荷台数は前年比0.9%増の3億2,100万台と予測した。
なお、ウィンテル陣営の苦戦が予想される中、対抗するアップルは大幅成長が見込まれている。
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