ニュース 金融 作成日:2015年1月12日_記事番号:T00054817
中央銀行(中銀)が9日発表した昨年第3四半期末のリスク統計によると、台湾の銀行業界は海外に対する直接的なエクスポージャー(投融資残高)が2,816億米ドルと前期比0.96%増えた。国別では、中国向け直接的エクスポージャーが535億9,100万米ドル、最終エクスポージャーは940億8,600万米ドルと最も多く、いずれも過去最高を更新した。10日付工商時報が報じた。
中銀は、中国の直接的エクスポージャーと最終エクスポージャーの差額が約400億米ドルあることについて、主に人民元建て預金残高が200億米ドル以上あるためと指摘した。外国為替取扱指定銀行(DBU)が人民元建て預金を中国銀行台北市店に預け入れている分は直接的エクスポージャーに入らないと説明した。
中銀は、中国向けエクスポージャーの拡大について、両岸(中台)の経済交流が活発化し、台商(中国で事業展開する台湾系企業)の投資需要が増え続けていること、台湾の銀行が中国進出を進めていることを理由に挙げた。統計によると、昨年11月末時点で台湾の銀行は中国に子会社2社、分行(支社)16店、支行(支店)6店を設けており、昨年8月末時点の子会社2社、分行13店、支行4店より増えた。
一方、中銀は中国向けエクスポージャーについて、金融監督管理委員会(金管会)が過度に集中しているとして管理を強化しており、昨年第3四半期をピークに減少すると予測した。
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