ニュース 社会 作成日:2015年1月13日_記事番号:T00054842
台湾各地で発生している鳥インフルエンザで、12日には新たに嘉義県内のガチョウ飼育場3カ所でH5N8型の鳥インフルエンザウイルスが確認された。11日には近くのガチョウ飼育場1カ所でも同ウイルスが確認されており、感染源は同一とみられる。13日付自由時報が伝えた。
行政院農業委員会(農委会)動植物防疫検疫局(防検局)は同日、新たにガチョウ飼育場14カ所で鳥インフルエンザの疑い例が見つかり、検査を実施したと発表した。これにより、同日時点で疑い例を含め、感染は屏東、台南、嘉義、雲林、彰化の5県市の39カ所に拡大したことになる。
同日現在で死んだか殺処分された家禽(かきん)類は、ニワトリが12万羽、アヒル・ガチョウが7万羽以上となった。このほか、14万羽のアヒル、ガチョウが移動を制限された。
一方、高雄市政府農業局は13日、高雄市路竹区のガチョウ飼育場で大量死が確認され、検査用のサンプルを農委会に送ったことを明らかにした。同飼育場では屏東県のガチョウ飼育場から720羽を購入した後、ガチョウが相次いで死んだという。
台湾各地でこれまでにヒトへの感染は確認されていないが、衛生福利部疾病管制署は、家禽飼育施設と防疫担当者の計3人がせき、のどの痛み、鼻詰まりなどの症状を訴えたため、検査を行ったことを明らかにした。結果は13日にも判明する。
春節前に最高値も
農委会は現時点で、今回の鳥インフルエンザによる畜産物の供給への影響はないとしている。しかし、春節(旧正月)を前にガチョウは品薄が避けられないとみられている。
雲林県のガチョウ飼育農家は「多くのガチョウが死んだり殺処分されたりした結果、品薄が深刻となり、春節前には近年の最高値まで値上がりする」との見方を示した。
従来型の市場では、鶏肉やアヒル肉の売り上げが鳥インフルエンザの流行判明前に比べ半分に落ち込み、代わりに豚肉に需要がシフトしているという。
嘉義県民雄郷のガチョウ料理レストランでは売り上げが3~5割落ちている(12日=中央社)
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