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父子間の金銭貸借に説明要求、柯台北市長が税務当局に不快感


ニュース 社会 作成日:2015年1月13日_記事番号:T00054843

父子間の金銭貸借に説明要求、柯台北市長が税務当局に不快感

 柯文哲台北市長は、新竹県内に住む両親に対し、税務当局から住宅購入費用として柯市長に貸した1,000万台湾元(約3,700万円)について、説明を要求する文書が届いたことに不快感を表明した。13日付中国時報が伝えた。


柯市長(左)は13日、もう選挙は終わったのだから、行政に中立を望むと語った(13日=中央社)

 父親の柯承発さんによると、問題の資金は4年前に柯市長に対し、「先に住宅ローンを返済してはどうか」と持ち掛け、貸したものだという。両親は10日以内に説明を求められ、賃借関係の存在を証明できない場合には、贈与税が課税されることもあり得る。

 父親によると、退職金などから貸した資金であり、柯市長からは定期的に利息の送金があるという。父親は賃貸関係の証明を求められたことについて、「自分の息子に金を貸すのに借用証書を取る親などいない」とも語った。

 柯市長本人は「一般市民の忍耐の範囲を超えている。国税局の上級幹部が説明すべきだ」と不快感を示した。

 税務当局は「市長選前に告発を受けたが、選挙情勢に影響を与えないため、選挙後に文書を送った」と説明している。

 ネット上では「連戦国民党名誉主席や馬英九総統、(食用油事件の)魏家ファミリーはなぜ調べないのか」などと税務当局に批判的な意見がある一方、「自分が調べられると、公務員にそんなに熱心になるなというのは、台北市長にふさわしくない発言だ」と税務当局を擁護する書き込みもあった。