香港系の人材コンサルティング会社のＭＲＩＣ（博禹国際顧問）がこのほど発表した2015年度人材動向報告によると、台湾の企業幹部で給与や報酬に対する不満足度が61％に達し、前年（54.5％）を上回ったことが分かった。不満足度は香港（49％）、シンガポール（53％）、中国（55％）と比べても高かった。13日付自由時報が報じた。
今回の調査は、台湾、香港、中国、シンガポールの企業幹部4,500人を対象に実施された。うち台湾の企業幹部は500人。
台湾の回答者は転職願望が他地域よりも高く、１年以内に別の仕事を探すかもしれないとの回答は64％に達した。他地域は、香港（45％）、シンガポール（54％）、中国（59％）だった。台湾では海外で積極的に仕事を探したいとの回答も61％を占め、香港（33％）、シンガポール（45％）、中国（46％）を上回った。
このほか、今年の台湾経済を楽観しているとの回答は25％にとどまった。
ＭＲＩＣの楊于佩台湾地区総経理は「台湾の専門人材は、台湾の将来的な経済成長が限られることが、仕事や報酬に間接的な影響が出ると考えている」と指摘した。
