ニュース 医薬 作成日:2015年1月13日_記事番号:T00054854
「金絲膏」「消痔丸」「救肺散」などの市販薬で知られる台湾三陽製薬(屏東県)が未認可の違法工場に生産を委託した上、漢方薬でありながら西洋薬を添加したり、使用期限や出荷番号を改ざんしたりしていたことが判明し、屏東地方法院検察署は12日、責任者の張朝霖容疑者ら16人を起訴した。13日付聯合報が報じた。
軟こう「金絲膏」は中国にも輸出されていた(12日=中央社)
調べによると、張容疑者は2010年に屏東県潮州鎮の工場を上禾興薬業に売却し、同社の鄭建助氏に経営を一任する形で、三陽ブランドでの医薬品生産を続けた。11年6月に同工場でガス爆発事故が起きた後は、同県長治郷の養鶏場を改造した建築物内に工場を移し、生産を続けた。上禾興薬業は顧問料として、張容疑者に毎月3万6,000台湾元(約13万円)を支払っていた。
検察は13年に告発に基づき捜査を開始した。工場内部は原料が密封されずに保管されているなど、衛生状況に問題があったという。
鄭氏はこのほか、一部医薬品の製造を領先奈米製薬生技(リーダー・ナノ・バイオテクノロジー・ファーマシューティカル)の桃園工場に委託。同工場で生産された消痔丸からは、西洋薬の成分が検出された。湿布類は高雄市の台湾順安生物科技製薬に生産を委託。同様に西洋薬の成分が検出された。
潮州工場でのガス爆発事故後、三陽製薬は11年6月、GMP(製造工程管理)認証を取り消され、当時の行政院衛生署中医薬委員会(現衛生福利部中薬司)に生産を領先奈米の台南工場に委託すると表明していた。
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