ニュース 社会 作成日:2015年1月14日_記事番号:T00054868
1日に数十万人が利用する台湾鉄路(台鉄)では、毎日のように列車内や駅構内でさまざまな落とし物、忘れ物が発見される。これら遺失物は通常、3年間持ち主が現れなかった場合、公開での競売にかけられる。しかし、携帯電話などの通信用機器は個人情報保護の観点から売りに出すことができず、台鉄はこのほど約400台を廃棄処分とすることを決めた。
台鉄によると現在、台北駅では2〜3日に1台の頻度で携帯電話の落とし物が見つかっている。かつては携帯電話も競売にかけており、まずまずの値で売れていたそうだが、2010年の個人情報保護法改正で携帯電話やノートパソコンを競売にかけることが禁じられたことから処分方法がなくなった。
このため同駅には3年以上持ち主が現れていない携帯電話の落とし物が400台近くたまっており、保管用ケース3箱が既に満杯となったことから廃棄を決めた。
なお廃棄は個人情報保護を徹底するため公開で行われ、台鉄職員が1台1台、ハンマーでたたいて破壊するそうだ。
この他同駅にはPCの落とし物も保管期限の過ぎたものが3台存在するそうで、こちらも廃棄処分する他ないとしている。
簡信立・台北駅長は落とし物が多く見つかる場所として、列車内ではなくトイレや待合室のベンチを挙げ、「急いで乗車して忘れる可能性が高い」と指摘している。駅で落とし物をした場合はこうした場所を探してみるといいかもしれない。
また見つからなかった場合も、他の乗客が発見して届け出た可能性があるため、台鉄の拾得物掲載サイト(http://www.railway.gov.tw/tw/lost_List.aspx)で検索することを勧めている。
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